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【句会録】第四回部内句会

 三月二十三日に部室で行われました第四回部内句会の結果をお知らせします。今回の句会は旭川東高文芸部OBOGの堀下翔さん、三宅礼華さんがご参加くださいました。
・春の句二句
・一人二句投句、三句選句(特選一句、並選二句)
・参加者~堀下翔さん、三宅礼華さん、ありあ、紫隅亮介
・雨宮寧々子は投句のみ、むみゃ~は選句のみ。
・括弧内は選者名、太字は特選選者です。




フランスパンはらりこぼれて猫の恋 紫隅亮介/2点句
(三宅、むみゃ~)
・パン粉にしたのかな?
・崩れ方と季語の組み合わせがいい。
・五感で伝わってくる。
・異国の路地裏のイメージ。季語がぴったり。
・はらりと落ちる様子が猫の気まぐれ感に合うと思った(詠者より)。

春時雨民俗学は森へ行く 堀下翔/1点句
(ありあ)
・哲学とか思想とか、結局は根本となるひとつのものに辿り着くんだという発想。
・雨も考えもすべて森の中に吸い込まれていく。
・授業で実際に森へ行ったことが作句の発端(詠者より)。

タイムカプセル春の宇宙にゆくかたち ありあ/無点句
・前衛的。ゆくかたちは甘い、平凡。
・希望のある句を作りたかった(詠者より)。

見守りし子の口紅や雛祭り 三宅礼華/1点句
(ありあ)
・ハラハラしている母親が目に浮かぶ。
・必ず女の子が通る道。
・せっかく女の子の日なので作りたいと思った(詠者より)。

バーバパパ形の雲あり春の色 雨宮寧々子/1点句
(堀下)
・挨拶句、時事ネタ句はつい取りたくなってしまう。
・着眼点が面白い。
・色に物語が込められている。
・季語が微妙。

春暁や集まり合ひて鳥の老ゆ 堀下翔/無点句
・春と老いの組み合わせ。
・群馬で鶺鴒を見たので作りたくなった(詠者より)。

フリースローはずしたまつげ春の海 紫隅亮介/2点句
(堀下、木村)
・試合の帰りのイメージ。そのまなざしで海を見つめているのだろうか。
・睫毛に託したところがいい。口語も合う。
・海辺の少年たちを想像した。バスケをやる日常の中に海があたりまえにあるというのが美しい。
・今日球技大会だったので(詠者より)。

山笑ふ口笛で吹く校歌かな ありあ/4点句
(堀下、紫隅亮介、三宅、むみゃ~)
・入学のイメージで新しい校歌。
・卒業生か入学生なのか曖昧で弱い。
・帰り道のニュアンス。
・前に進んでいく、希望の句。
・卒業生のイメージで作った(詠者より)。


春めくやシャッター通りを走る音 三宅礼華/1点句
(紫隅亮介)
・冷たい感じ。人がいるようないないようなぞっとした感じ。
・子供が学校へ駆けだして行くような明るい句だと思った。
・「を」がいらない。
・さびれた感じだからこそ春めき感がほしい(詠者より)。

ラスカルのお皿を磨く日永かな 雨宮寧々子/3点句
(三宅、むみゃ~、紫隅亮介)
・ラスカルはなぜか春っぽい。
・おいしいご飯が出てきそう。
・ラスカルに惹かれて点を入れた。
・季語が近いかも。
・「の」が主格なのか連体修飾格なのかで景が分かれる。

 
 お忙しい中、先輩方ありがとうございました! またいつでも遊びに来てくださいね!!



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