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【短歌】ひとえに苺(十五首)/ひねもす

秒針の音の感じで一日がもう決まってるような気がする

湯の底に息を潜める深みどり今日はこんなにしずかな三時

青空を見上げている君の隣でずっとシャボン玉吹いていたい

昔「る」の発音が下手だったのは愛さなくても愛されたから

私では馬の骨にもなれません せめて綺麗な過去をちょうだい

雨はすき誰にも言わないこと全部ずうっと言っている雨はすき

ばかみたく生きづらそうに生きている君がばかみたく好きな私

望んだらすぐに手に入れられるのは不健康なようでごにょごにょ

みたされてみたされてみたされているひとりぼっちの涙のりゆう

何にもないことが強い気がしていた きっとあのときぜんぶ持ってた

きれいごとはぜんぶほんとであるといい いずれほんとはすこしかなしい

さびしさとさよならはとても似ているね だから違うでしょ ねえスナフキン

電話での間の取り方がおそろしく下手ですごめんなさい「え、なんて?」

うりぼうのしましまいつか消えていくあなたの夢も私の熱も

ジャスパーのような苺に噛み付いて酸っぱいだけの真実を知る



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