1. HOME >
  2. 作品・ブログ >
  3. 動物園吟行句会・2013冬

作品・ブログ

動物園吟行句会・2013冬

大変遅くなりました。

第二回 動物園吟行句会
十二月八日吟行、十二月二十五日句会実施の動物園吟行句会(冬バージョン)の結果をお知らせします。
・テーマ兼題『動物』
・投句は一人二句、選句は一人三句
・参加者 小川朱棕、雨宮寧々子、ほりした、想真唯愛(ありあ:選句のみ)


ぺんぎんと目が合ひ逸らす冬の空(想真唯愛)/三点句
・気になる男の子と目があったような、でもペンギンは何とも思っていないという、微妙、おかしな感じ。
・冬の空は合わないかも。
・ペンギンはツンデレだ。
・なぜひらがなか分からなかったが景のささやかさに好感。合ひ逸らすは動画的。ペンギンと目が合う要素が大事なのだろうか。
・色々種類のいる中で怖そうなペンギンと目が合って思わず目を逸らしてしまった。(詠者より)

動物にも家系図がある冬うらら(小川朱棕)/三点句
・限られたコミュニティの中だからこそ。
・動物園の家系図紹介のことだろうか。
・動物園にあった家系図だと知らなくても分かったので素敵。
・あれ見た人なら誰でも作れるけど、やっぱりどきっとする。
・上六のもたつきを直したらいいのでは。
・どうしても「にも」にしたかった。人間との共通項があった。(詠者より)

あざらしは死せばしるべになりにけり(ほりした)/二点句
・北極っぽい。
・死んで血とかが出ないとしるしにはならない。
・しの強調。
・うきみたいだと思って作った。(詠者より)

こうさぎを追つて荒野に迷ひこむ(想真唯愛)/二点句
・因果。
・小さいものから大きな広いもの。何か始まりそう。
・曲の前奏部分みたい。
・可愛らしいものを追っているのに不安のある言葉が出てくる。
・うさぎを見て思いついた。(詠者より)

ふくろふや息詰まらせるアナウンス(雨宮寧々子)/二点句
・寒さでふくろうがぎゅっと小さくなっているのが詰まらせると合っている。
・旧かながいい。
・息詰まらせるって何だろう。
・季語との離れ方がいい。息詰まらせるって意味ありげで気になる。そこがうまい。
・動物園だから分かるけどアナウンスって現代的。

粉雪やレッサーパンダくるみをり(小川朱棕)/一点句
・ふわふわしてそう。
・赤ちゃんをまとう布のような安心感、やさしさがある。
・やで切らなくてもいいのでは。

ペンギンの羽は鍵盤冬いちご(雨宮寧々子)/一点句
・関係ないのにどきっとする。
・例えがすごい。
・もしかするとペンギンは生きているペンギンではないかもしれない。
・冬苺と離れすぎている(つきすぎの逆)気がする。
・羽の色や飛び出し方が鍵盤っぽかった。(詠者より)

火のにほひなどくらげにはわからない(ほりした)/一点句
・当然かなと思いつつ、生を感じる。
・水中の生物だから対極の火なのか。
・焦げた匂いだろうか。
・くらげの不思議な感じ。
・レッサーパンダとは別の感じのふわふわ感。
・9割が水だと聞いて水しかくらげは知らない。だったら水以外に何を知っているのだろうと思って作った。(詠者より)



コメント
name.. :記憶
e-mail..
url..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):