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【俳句】推量(二十句)/開来山人

縦笛で奏するロンド秋深し

湯豆腐のことを書きたる自伝かな

わつと言ふとき口は開く荷風の忌

水仙や役者の多き芝居小屋

君からの電話裸のままで取る

明月や顔真卿を臨書する

花冷の紙芝居屋の弔辞かな

朝月夜セイコーマートの中と外

狸棲む浄水場の機械音

フルートの巧きラガーとゐたりけり

らむという推量ソメヰヨシノかな

秋雲や吾の味方はみな残れ

楼船にすこしの影や夕燕

四拍子たる意思のあるぶらんこよ

春の宵鸚哥の何か言つたらし

安吾忌の話は可笑しかるべしと

花枇杷や外人墓地をめぐる坂

誰だつたかしらぶらんこの老優

若竹や空まで墨の撥ねてをる

ゴレンジャー立ち去りてのち夏燕

 第十五回俳句甲子園に出てから俳句熱が高まった。出場を契機にではなくて、出場を終えてだ。なるほど俳句っていうのはこんなことを表現できるんだなあと感激して、いっきに俳句形式にほれ込んだ。歳時記を買い揃え、日常の中心が俳句になった。部活だけでは飽かず、メール句会や俳誌に参加した。
 ある高校生俳人からの年賀状に「開来さんの句はいつもおもしろいなあと思っています」とあった。お、面白い、なのかと驚いた。けれども句を「面白い」と形容されたのはこの時だけでなく、それからも何度もあった。だからぼくは最近「いい句」をつくろうとすればまず「面白い俳句」を目指してみようと考えている。
 ここに載せた二十句は 方々の寄せ集めだ。メール句会・俳誌・大会へ投句したもの、未発表句やtwitter投稿句など。



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