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【句会録】第二回メール句会

『第二回メール句会(七月十九日実施)』
 第一回に引き続き、旭東文芸部の俳句パワーの向上を目的として行った「部内メール句会」。第一回に比べて参加人数も増え、より活発な句会となりました。(兼題なしで二句まで・選は一人三句)




三日月や恋に破れしバーテンダー(想真唯愛)/三点句
・バーテンダーってかっこいいイメージあるので、かっこわるいバーテンダーを詠みたかったんです。そしたら失恋になりました(笑)(詠者より)
・バーテンダーって突飛。/開来山人
・バーテンダーが恋に破れたのが面白いです。普通は振られてバーテンダーに慰めてもらうイメージなので。/里久
・お洒落な感じがします。三日月とバーテンダーが合ってると思いました/雨宮寧々子
・バーテンダーの心も欠けちゃってるんだね。バーテンダーって心とか読み取って気を使える感じなのに恋に破れるとかめっちゃおもしろいとおもいました。/小鳥
・三日月がその心の傷をえぐる。/小川朱棕
・バーテンダーにはなぐめてもらいたいです。そういうお話を読んだことがあったので笑/ありあ
・恋に破れたバーテンダーっていいですね…バーテンダー好きです。格好よくて。恋に破れて凹むバーテンダーもなんか可愛くていいです。好きです。/空集合

星涼し折り紙贈りたくなりぬ(ひねもす)/三点句
・東京にいる姉の誕生日によんでみました。なにをプレゼントしようか悩んでいたのですが、ふと窓の外を見たら星が綺麗で、あれを贈れたらなとおもったけれど無理なので、折り紙で星を折って贈りました。そこまで読みとってほしいということではもちろんないですし、星と折り紙よくわからないと思われるかもしれませんが、いちおう実景?で、ぽんとできてしまった句です。(詠者より)
・星涼しと折り紙の取り合わせが好きです。というか折り紙が好きです。/空集合
・星涼しの表現がいいなと思ったのと、個人的に七夕の夜が想像できて、素敵だなと思いました。/雪羅
・贈り物をしたいけど折り紙しか贈れないこどもが浮かびました。/想真唯愛
・星と折り紙って、いい。あ、どーも旭川東に下五を「たくなりぬ」で締める流れが生まれてしまった感じ。逃げか。考え過ぎか。「し」「ぬ」はともに切れ字で、これは併用してはならぬという考え方もあるそうだ。/開来山人
・たくなりぬ俳句ではないか。取り合わせはいいですよねぇ。贈りたくなったっていうところが誰に?とかどんな?とか気になる。/小鳥
・たくなりぬ俳句。/小川朱棕

ローファーの爪先ならべ初桜(ありあ)/三点句
・ローファー履いたことないので憧れます(詠者より)
・女子高生成り立ての感じが初々しい^^作者もきっとこの句のように可愛らしいに違いない(≧∇≦)/小川朱棕
・ローファーを履いてさあ行こうかなっていう感じがしました。その気持ちが初桜の初に合っていて素敵です。/里久
・わー、可愛い。こういう少し初々しい感じ、大好き。/空集合
・靴か!カジュアルな靴であるからこその理由知りたいな。/小鳥

五時間目おどろかせたまへ春の昼(むみゃ~)/三点句
・五時間目。教科は古典。寝たら怒られる。寝られないが,のどかな季節,昼ごはんの後の授業はキ…ツ……い……そこへ自分ではなく,他の人への起きろという声がした。びびって起きた,そんな句です。(詠者より)
・T先生www叱られてしまえっ(o^∀^o)/小川朱棕
・T先生が思い浮かびます/雨宮寧々子
・絶対1ー7(詠者のクラス)だと思います(笑)でもすごく共感できます。/想真唯愛
・言葉の面白さだけ。しかもスベってる。スベってなかったらよかった。あと五時間目=春の昼で言葉が無駄かな。/開来山人
・眠いから刺激を求める系高校生?5時間目ってなんていうか最も眠いといえば春ですね!昼はかぶっちゃってるね、残念。/小鳥
・古典の時間ですか?/ありあ

三日月を雲のかけらとおもひ込む(茂樹マックス)/二点句
・昼の空の白い三日月のことですね!大いに共感します。/小川朱棕
・「雲のかけら」という言葉が好きでした。/雪羅
・すげぇ景。詩人だ。いい。が、おもひ込む、が惜しい感じ。散文的になっている。「けり」とするだけで俳句的な部分は出ると思う。/開来山人
・なるほど。でも感動が伝わってこなかったです。例えは茂樹くんっぽいところが笑/小鳥
・雲のかけらとおもひ込むって、私には思いつかないなーと。いいなー。欠片って漢字のほうがよかった気もするけど、作者の好みの問題ですね…/空集合

朝虹に紙ひこうきの一機いる(里久)/二点句
・紙飛行機が飛んでいて、虹のアーチと似ているなという句です。(詠者より)
・某OGさんの句風だと思った。/開来山人
・朝攻めですかね。いいな早起き。景は明確だけど、何か句として不安定な感じが「に」と「の」や一機いるから感じました。他の言葉を探してみてほしいな。景は充分感動ものです!/小鳥
・なんか想真唯愛由実の『紙ヒコーキ』みたい♪/小川朱棕
・紙ひこうきと朝虹の取り合わせが個人的に好きです。/空集合

春きざす絹織のほどける如く(想真唯愛)/二点句
・歳時記の表紙の川っぽいのを見て絹織という言葉が思い付きました。寒い中でも少しずつあったかくなってきたなあという感じです!(詠者より)
・綺麗でやさしい。この絹織が紗だったらうれしい。比況にしなくてもよかったかも。/ひねもす
・寒くて凍えるような冬の雪がゆっくりと溶けていくイメージとかさなって、春の暖かさが感じられる句でした。/雪羅
・こう、ぱぁっと自然になめらかに春になる気がします。屈折しない垂直な感じが良さなのでしょう。例えとか俺には思い付かないからうらやま泣/小鳥
・『水温むリボン結びがほどけるやうに』って句があるからなあ……。/小川朱棕
・綺麗で好き。投句しようか迷いました。/空集合

雪女あばら屋今日も揺れてをり(雨宮寧々子)/二点句
・琴似工業(俳句甲子園地方大会の対戦校)のあばら屋に住んでいる人が印象的でした。あばら屋って言葉使いたかったのです(詠者より)
・妖怪俳句?例えではなく直接的に盛り込んだ所は評価したいです。あばら屋毎日揺れてたら家から逃げたくなるけど、貧乏だから怯えることしかできない心も外も寒い冬の出来事。季節感あって良いと思います。というわけで1票/小鳥
・雪女が揺らしているんでしょうかね?あばら屋と雪女が自分の中ではまりました。/里久
・雪女とあばら屋に関連があるのは感じられるが、視点が見えてこず、景がはっきりしない印象を受ける。/開来山人

夕虹や君の生まれた日だったね(ひねもす)/二点句
・綺麗なものを見ると、なにかいいことあるのかなとか、あったのかなとか思います(私は)。あ、君の誕生日だからかぁっていう句です。(詠者より)
君、は読むひとによってさまざまな間柄のひとに置き換わるのかなと思います。
・かわいいです。でも過去形なんですね、どきっ。/ありあ
・誕生日だとおもいますが誕生日といわないのがいいなとおもいました。/想真唯愛
・幸福感がいい。「や」の取り合わせにとびきりの口語「ね」を持ってくるのには違和を覚える。/開来山人
・そうなんです僕の生まれた日なんです。えっと日だったら1日全部を指すので何か違和感ありました。君って誰なのかな?恋人?/小鳥
・景がはっきりしないのがちょっと……。/小川朱棕

春めくや重力のなき溶き卵(ありあ)/二点句
・さいばしのカッカッって音いいなぁ、と思いました(詠者より)
・作者を知りつつ、選に入れてしまう。卵と春というのは明るい取り合わせ。重力のなき、はよくわからない/開来山人
・なぜかわからないけどデジャヴ。ゆるゆる。/ひねもす
・こーゆう俳句うちの部に人気な気がする。無重力空間みたいな動きだったのかな。春めけなかった小鳥くんは観賞能力鍛えないとだめかも。/小鳥

涼しさや宛先に沖縄と書く(開来山人)/二点句
・珍しく素直な句。沖縄の知人に郵便を出したときに浮んだ。(詠者より)
・"沖縄"が浮かんできました。もちろん筆ペンで書いたのでしょう。/ひねもす
・沖縄って書くなんてめったにない経験ですよね。うきうきします。/ありあ
・いっそ北極とか書いたら涼しさ通り越して清々しそう。そんなことは置いといて。開来山人じゃね?いや違ったらごめん。女の子とかに書いてそうだもん。/小鳥
・思ひよ届け(≧∇≦)頑張れ。でも主観が入りすぎててわからない人はわからない。/小川朱棕
・涼しいのに沖縄って言うのが不思議です/雨宮寧々子

山吹や折り癖つきし文庫本(むみゃ~)/二点句
・本好きーーーーーー!!何度も読んでいるうちに開くときの癖がついた文庫本。本の色は段々黄ばんでいく,が,これは黄ばんでいるのではないっ!!僕のその本への愛によって,まるで春に山吹が咲き乱れていくようになっただけだ!! (意訳)何度も読んで,黄ばんでいるのを山吹色にみたてました。(詠者より)
・モダンな感じというか雰囲気がとてもいいと思います。/雨宮寧々子
・どこか古めかしいような雰囲気があって好きでした。/空集合
・哀愁あるです。山吹は春だからその文庫本には違った意味がもたらされてるんだよね。と思った。それがわからなかったのです、すいません。/小鳥

蝦夷菊やあなたと同じペンを買ふ(空集合)/一点句
・「買う」って少し散文的かなーと思いつつ。けれど「買う」という動作に「あなたに少しでも近付ければ」みたいな気持ちが入ってるわけです。季語は迷いましたが結局蝦夷菊に。一般的にはアスターと呼ばれる花です。綺麗な花なので気になったら調べてみてください。(詠者より)
・蝦夷菊のかわいらしさが、ちょっと勇気のいる行為とつかずはなれずで合ってます/ありあ
・季語が動きそう。蝦夷菊なんてちょっと変わった季語とこの景は、ちぐはぐだと思った。/開来山人
・分岐する感じがペンを互いに買うのとかと合ってたとかでしょうかねぇ。/小鳥
・かわいい´`作者は女の子かな?/小川朱棕

日焼け子や少し麝香のにほひして(小川朱棕)/一点句
・焼けした少年は東南アジアか中近東の王子様を彷彿させる。そしてちょっぴりセクシー。顔が濃い人だけの話かもしれないけど。(詠者より)
・にほひして…どんな子なんだろう。でもそういう香りの子いるよね。日焼け子ってところの麝香とのずれがとても良いと思った。というわけで1票/小鳥
・麝香から匂いが出るのは当然なので、にほひと言わないでもいいかな、と思ったが、うーん迷う。麝香に香の字がある所為でもある。/開来山人

夕焼けやブランコの微かに揺れる(空集合)/無点句
そういえば夕焼けの句って作ったことないなーと思ったので。季語会でもやってたし(私出てないけど)作りたくなったんです。(詠者より)
・ブランコは季語ですからね…。季語だからダメ、逆に言えば、この言葉は、(夕焼なんかなくても)それ単体で俳句になるってことだと思います。/開来山人
・ぶらんこって季語なんですねぇ、自分も知らずに使いそうでした。微かであった方がいいんですかねぇ?/小鳥
・哀愁漂う句。少し大人しすぎるのが残念です。/小川朱棕

風死ぬる少しおそくの通学路(茂樹マックス)/無点句
・手元に詳しい歳時記がないが「風死す」で一つの慣用表現の筈。だから死ぬ、ではダメではないか(角川分冊歳時記に「風死ぬ」は載ってませんでした)。/開来山人
・風がないと考えて、寂しい感じが良いと思った。/小鳥
・学校行きたくない~´`って感じなのかな?/小川朱棕

朝焼けや今は何時と徹夜明け(里久)/無点句
・朝焼けは夕焼けと似ていて、どちらか解りにくいと思います。徹夜明けならなおさらです。(詠者より)
・朝と徹夜明けは近い。/開来山人
・あー俺もやるわぁそれ。時間がねえって焦っちゃう。でも上と下の句が被ってるから徹夜明け以外がいいとおもいます!/小鳥
・どちらかと言うと川柳?/小川朱棕

雪しまくされど逃げぬか電柱よ(小鳥)/無点句
・吹雪なんて誰もが屋内に逃げ込むのにそれでも立ち続ける電柱を詠んだ句。地吹雪やと悩んだ。地である必然性なくてやめたけど、そっちのほうがまとまって良かったかも。(詠者より)
・か、よ、でブツブツ切れていて幼い。/開来山人
・電柱が寂しく、だけど力強くただずむ景が目にうかびます。違う風でも合いそうですね/ありあ

「文化の日だからニュースを見ています。」(小鳥)/無点句
・祝日だから出掛けようと誘われたけどだるかったそんなときに一言。文化の日専用お断りフレーズ。NHKって入れれれば良かったのに思い付かなかったのでニュースに。(詠者より)
・作者が分からない。危うい句。気になる。四句選なら入れていたが、危うすぎて手放しでは良いと思えなかった。/開来山人
・あはは(^w^)/小川朱棕
・現代的な絵のタイトルにありそうです/雨宮寧々子
・少し笑った(笑)こういうのもいいね。/空集合

夏きざすバックフリップの向こうへと(雨宮寧々子)/無点句
・バク転ができるようになりたいです。きっとバク転できれいに着地出来たら違う世界が見えるんだろうなと思って作りました(詠者より)
・ぷ、ぷろれすわざ?だったらすげえ面白いんだけど。ネットで調べたけどどれかわからなかった泣/小鳥
・躍動感があります/ありあ

菓子のよな下着まとうや水の春(小川朱棕)/無点句
・最近の女の子の下着は可愛い!見ているだけでうきうきします^^(詠者より)
・季語が面白い。これをここに持ってくるとは。いい句。ただ、よな、はズルいな(笑)俳句は短いんだから!って言い訳はダメだと思います。/開来山人)
・菓子のよな下着ってなんだろう。チョコレートとかみたいな甘い雰囲気な下着なのかも。でもたとえは好き。/小鳥
・砂糖菓子みたいなのが頭に浮かびました。ほかにもいろんなお菓子が想像できますよね/ありあ
・AKBの「さよならクロール」のPVを思い出しました(あれ下着じゃなくて水着だけど)。作者さんのイメージと違ったらごめんなさい。女の子の下着って可愛いのもいっぱいあるよね。/空集合

花石榴いい思ひ出で終はりけり(開来山人)/無点句
・半ば馬鹿馬鹿しい句はこういう句会にしか出せない。いや、大真面目ではあるんですが……。(詠者より)
・良かったねぇ良い思い出で終わって。これはいちおう失恋なのでしょうか?季語が読めなかった。申し訳ない/小鳥
・これこそ「軽い喪失感」/小川朱棕



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