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 こんにちは、二年木村です。10月30日から31日に秋田県で行われた、第16回全国高等学校文化連盟北海道・東北文芸秋田大会の報告をさせていただきます。

 参加したのは俳句部門の二年木村と、部誌部門の一年柳元と藤田です。北海道から秋田への道のりはとても長かったのですが、寝台列車から見た星空や、朝焼けとともに見た岩木山がとてもきれいでした。秋田に滞在できる時間は短かったのですが、紅葉も美しく、列車に乗っているだけでも吟行した気分になりました。
 なお、今回の大会報告は私が参加した俳句分科会を中心に、大会全体の報告をさせていただきます。

 一日目は、地元の高校生の歓迎アトラクションを見ました。郷土芸能部や飾山囃子部がごくあたりまえに高校の部活動としてあるのに驚きました。その後は文学散歩で角館の町を歩きました。そのときは紅葉になっていましたが、角館は桜が美しく、桜の木を使った工芸品博物館や武家屋敷を回りました。文学散歩のあとは夕食とともに生徒交流会がありました。

 二日目は秋田の湖にまつわる朗読劇などを聞きました。全道大会とは違い、全体会の朗読やアトラクションは地元の高校生が中心となって運営していることに驚きました。東北地方は高校生の文芸活動がさかんだと言われています。自分の生まれ育った地域の文化を外に向けて発信していくことも、文芸活動の一つなのだと感じました。
 そのあとは各分科会にわかれての活動です。講師は加藤昭子先生でした。あらかじめ作っておいた俳句の講評をしていただき、それからは写真俳句をして楽しみました。昼食休憩のときに、他県の参加者とお話する機会がありました。俳句の話、それぞれの方言の違いについて話したりして、貴重な異文化交流の場となりました。俳句分科会はすべての分科会の中で一番参加者が多く、講師の先生の講評も早足になってしまいましたが、写真俳句をした際に私の句にコメントをつけてくださって、とても嬉しかったです。部誌部門の二人も存分に学んできたようで、部誌作りもそろそろ引き継ぎかしらと思ったり。これからの部誌制作が楽しみです。
 分科会終了後は、大岡玲先生の講演会がありました。内容は、走れメロスの友情ってほんとに友情なの? というユニークな演題で、本を読むときにそのまま受け入れるのではなく、もっと作品を疑う意識を持ちなさい、という言葉が印象的でした。
 
 移動時間が長かっただけに、秋田にいた時間はあっという間に思えました。そんな中できりたんぽや親子丼もいただいてきました。おいしかったです。俳句もたくさん詠んできました。

 文芸部の大会って何をするの? とよく訊かれます。訊かれて、観光地を歩いたり、交流会でおしゃべりしたり(温泉に入ったり、おいしいもの食べたりetc.)……と大きい声ではちょっと言えないのです。それって遊んでるだけでしょ、と言われても仕方がないからです。
 それでも、全道大会や東北大会には意義があると思って私は参加してきました。他の文化に触れること、同世代との交流で刺激を受けること、講師の先生から教えをいただくことは、パソコンに向って作品を書いたり、部室で本を読んでいたりするだけでは得られない体験だと思います。一人でやっているだけでは自分の作品は向上しにくいのだと、文芸部に入ってから私は気づきました。
 
 大会報告といいながら少し旅行話になってしまったような気がしますが、それだけ秋田で見たものは私たちの目に新鮮にうつりました。北海道では見られない植物、郷土に根付いた文化に触れ、創作意欲がもくもくとわいている今日この頃です。とても素敵な旅となりました。一年生の二人にとっても有意義な時間となったのではないでしょうか。これからの文芸部を引っ張っていく二人が、今回学んだことを活動に生かしてくれると期待しています。
 報告は以上です。読んでいただき本当にありがとうございました。


こんにちは、二年の木村です。私は全道大会で俳句分科会に参加してきました。我が部から参加したのは三年池原、二年荒井、渡部、木村の四名です。講師は昨年と同じく永野照子先生です。

 一日目は他の分科会と同じく文学散歩でした。今年の開催地は北海道虻田郡洞爺湖町。あ、あぶたぐんとうやこちょう…。北海道の地名は道民でさえ読みが困難な地名がたくさんあります。洞爺町といえば温泉と湖。そして有珠山があります。2000年の噴火は住民の事前避難に成功した数少ない噴火だったそうです。洞爺湖ビジターセンター・火山科学館でしっかり学んできました。あと、洞爺といえば2008年に北海道洞爺湖サミットが開催されたのが記憶に新しいですね。そんな山と湖と紅葉で囲まれた町で俳句を詠んできました。

 二日目。午前中は東洋大学名誉教授竹内清己先生の『「戦後日本文学」の中での村上春樹』という題の講演を聴きました。竹内清己先生のお話の中に村上春樹がエルサレム賞を受賞した時のスピーチの引用があり、「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」というもので、村上春樹の文学に対する姿勢を知りました。
 午後は俳句分科会に参加。事前に出品してあった全道大会作品集の句に対し、永野先生から講評をいただきました。その後は前日の文学散歩で詠んだ句を持ち寄った句会を行いました。この句会には題詠があり、「風」、「歩」、「紙」のどれかでそれぞれ句を詠みました。永野先生に評価をいただいた部員もおり、せっかくなのでここに載せておきます。
 
 爽やかに風坂道を登りけり 池原早衣子
 秋風や時の止まったやうな街 荒井愛永
 貼り紙にスペルミスあり秋日和 渡部琴絵
 秋水に紙石鹸の溶けやすく 木村杏香

それから自由詠の句会をしました。そのときの句は次の日に行われた自由詠の句会と一緒に掲載します。

 三日目は自由詠の句会をまた行いました。文学散歩のときのことを思わせるような句が並びました。
 
 爽籟やゼッケン解けたまま走る 池原早衣子
 夕焼けの街でグリコの遊びかな 荒井愛永
 大工さんにかまってほしい秋の風 渡部琴絵
 異国語の湖に秋めく響きかな 木村杏香

そして、この句会のあとに永野先生より俳句を作るうえでの姿勢、注意点などのお話を聞きました。手元にメモが残っているので、そのまま並べてみます。

・四季の変化をいとおしむ気持ちを持つ。
・一期一会を大切にし、出会った命への挨拶を詠む。
・俳句の楽しみ方を感じる。なにを見てもなにかを感じようと探す。
・作句に行き詰ったときは初心に戻る。
・写生をこころがける。
・述べ過ぎず、言い過ぎず、省略をこころがける。
・旧かな、新かなは使い分ける。
・切れ、比喩、取り合わせなど、俳句の技術を身につける。
・俳句に意味を追求しない、意味がなくてもいい。
・助詞を大切に使う。
・動詞は少なくする。
・心傷は物にたくす。
・俳句に起承転結を求めない、理屈をつけない。
・透明感、清潔感、文学的価値のある句を作る。

……と大きいことから小さいことまでそのまま並べてしまいました。自分たちの俳句の講評だけではなくこのようなお話を聞くことができ、普段の活動では得られないことを学びました。基礎基本を見直し、自分にとって俳句はどんな存在なのかということを考え直した機会となりました。

また、これは俳句分科会の報告とは少しはなれてしまいますが、最終日の各分科会の全体講評で、短歌分科会の山田航先生のお話が印象に残りました。「文学は常に弱者に寄り添うものでなくてはならない」という言葉で、この言葉は竹内先生の講演会の話にも共通点があり、小説と短歌だけではなく、すべてのジャンルに通ずる考えだと感じました。私たちは好きなことを自由に書くことをゆるされ、さまざまな文芸活動に励んでいます。今回学んだことをひとつの指針として生かしていきたいです。

最後の表彰式では我が部から、最優秀「宣誓の腕峰雲を貫いて」(三年 池原早衣子)、入選「五番目の素数は十一梅を干す」(二年 荒井愛永)、入選「卒業の椅子をそろへる役目かな」(二年 木村杏香)が選ばれました。そして二年木村が来年度滋賀県で行われるびわこ総文祭に俳句部門として出場権を得たことがのちに決まりました。この場をお借りして報告させていただきます。

実りの多い全道大会となりました。他の分科会の部員もそれぞれ収穫があったのではないでしょうか。これからも旭川東高文芸部は、より充実した創作活動と作品の向上を目指していきたいと思います。これで全道大会の報告は最後となります。遅くなっていしまい、ほんとうにすみませんでした。

 二年矢崎です。自分は小説の分科会に参加しました。
 小説科は一日目に文芸散歩、二日目の前半に小説を書き、二日目の後半と三日目に、応募作品の合評をしました。
 二日目の前半、小説を書いたのですが、それは一日目に過去の応募作品の一部を渡され、その作品の登場人物になりきって書く、というものでした。しかし、それには条件があって、女子は男子小学生になりきって、男子は女子小学生になりきってという条件です。自分は勿論女子小学生です。
 合評は文芸散歩の班二つ分会わせたなかでしました。
 班の皆さんはあまり発言がなく、有意義とは言い難いものでしたが、柄刀先生が各班の合評に少しずつではありますが参加してくれて、それは有意義なものでした。

 自分は小説分科会に参加して、ある意味で一つのテーマに沿って、色々な人が書いた作品を読みました。そこで、同じテーマだとしても、人によって表現や比喩の違いがあり、とても面白かったです。
 短い時間で小説を書くのは、とても難しかったのですが、本当にためになりました。

 個人的には、二日目に書いた作品を三日目に評されたのですが、柄刀先生が、これなかなかいい、と仰っていた作品のなかに自分の作品があったのが嬉しかったです。

 たいへん遅くなりましたが、平成26年度北海道文化連盟第12回全道高等学校文芸研究大会作品コンクールの報告をさせていただきます。第一弾は短歌分科会に参加した平田の報告です。




 こんにちは。二年の平田です。全道大会で行われた短歌分科会の報告をさせていただきます。

一日目は短歌分科会の全員で文学散歩に出かけました。まずはG8サミット記念館へ行きました。各国の代表者さんたちの等身大パネルや会議に使われたであろう円卓や長机が展示されていました。
それからは、二つのグループに別れて散歩を続行しました。私の所属するグループは火山科学館へ向かいました。火山科学館では有珠山で起きた火山の資料や動植物の展示(兎とかリス等の小動物の剥製。その上キノコや魚、外来種についての資料も!)がありました。
そしてなんと、火山噴火時の疑似体験ができる装置があったのです。映像と音声、そして足元から伝わる振動……!実に本格的でした。
その後、火山科学館を出発してもう一方のグループと合流しました。そして洞爺湖のすぐ近くにある足湯に入りました(ちなみに私はタオルを持っておらず、泣く泣く足湯を断念しました)。
そうして皆さん十分に温まった後、洞爺湖沿いを歩きいて穏やかな景色を楽しみながらホテルまで戻りました。

二日目は、講師の山田航先生から応募作品集に掲載されている短歌の講評をいただきました。それとともに、それらの短歌を用いて歌を詠む上での技術を教えていただきました。
午後からは事前提出短歌と文学散歩で作った短歌についての観賞・意見交流を行いました。参加者全員がしっかりと他の人の短歌と向き合って意見を述べていて、活発であり、また和やかな雰囲気で交流が進みました。全員で投票を行ったりもしました。その後、こちらの作品でも山田先生からの講評をいただきました。
せっかくですので、ここで、私が文学散歩で作った短歌を紹介させていただきます。

日の当たる方から紅葉していくと手をつなぐ距離で教えてくれた


三日目は、前日に残ってしまった文学散歩で作った短歌の講評を最後までいただいてから、山田先生への質問タイムが始まりました。「短歌を作る上での韻の大切さ」「字余り字足らずの効果とは」「是非読んでもらいたい歌人の本」「短歌と和歌との違い」「自分の作った短歌の講評をしてほしい」等の質問やお願いが寄せられて、皆さんの短歌を上手に読みたいという向上心がとても感じられました。

私は昨年もこの分科会に参加しました。それから短歌を作りはじめてもう一年が経ちます。今回の分科会では、独学や観賞だけでは得られない知識を得ることができました。やはり同じ創作をする者と語り合い、その道のプロに話を聞くことは勉強になります。素晴らしく充実した三日間でした。

長くなりましたが、これで短歌分科会の報告を終わります。
最後までお付き合いありがとうございました!