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【対談】渡部×堀下「ギャ句゛」

……この企画を始めてはや数日。豪華ゲストや充実企画を掲載するごとに、信じられない勢いで上昇するアクセス数カウンター、返ってくるツイッター上での上々な反応。それを見るたびに思う。「あ、求められてるのは、これ(本稿)じゃねえな」。本稿、対談第4弾、『ギャ句゛』(ぎゃぐ)。面白い句特集(という名の当部員のボケ披露コーナー)。作ってしまったものは仕方がないので掲載します。ごめんなさい。けど真面目に鑑賞したつもりなんです。ほんとです。登場は1年生渡部と3年生堀下。



第16回俳句甲子園公式作品集を読む!(目次)へ


堀「では、対談第4回、『ギャ句゛』。ちょっと笑っちゃう句を楽しんでいこーという回です」

渡「Yeahhh!
    ∧ ∧
    (´・∀・ ∩
    o.   ,ノ.
    O_ .ノ
     (ノ
     i||
     ━━    」

堀「と、いうわけで、当部のギャグマシーン、渡部さんです」

渡「ギャグマシーン。それはちがいます」

堀「そうでしたか、失礼しました、わたべさん」

渡「 ∧__∧
   ( ・ω・)
   (っ▄︻▇〓▄︻┻┳═一
   /  )ババババ
   ( / ̄∪       」
※渡部はわたべではなくてわたなべである。

堀「う、うわー。……では本題に入ろー。で、テーマは『ギャ句゛』というわけだけど、なぜこのテーマを選んだのー?」

渡「一番やりやすいからかな」

堀「元も子もないね」

渡「むしろ真面目にできない」

堀「まーそれは照れ隠しで、本当の理由としては、一見俳句甲子園には、全国の高校生俳人が本気で作った堅い句ばかりのようだけど、よくよく作品集を見てみると、ふふっと笑える、ユーモラスな句がたくさんあったので、そんな句を、俳句甲子園のディベートから離れて、わはははっと鑑賞できたらいいな、というところ……だよね!」

渡「そんな感じだと思う」

堀「じゃーさっそくどうぞ(⌒▽⌒)」

渡「『夏の海俺は信じる地動説』(弘前学院聖愛・古川淳平さん)。これ引っ捕らえられちゃうじゃん。それなのに信じちゃってるあたりこの句すがすがしい」

堀「現代は地動説信者でも逮捕されないよ」

渡「でもこの句では今は当然のことなのにわざわざ地動説を信じるっていってるし、引っ捕らえられちゃう時代っぽいなーと」

堀「そうか……たしかに現代だとしたらわざわざ宣言する理由がないか……^_^」

渡「引っ捕らえられちゃう時代だとしたらすごいこと言ってる。でも堂々としてる。このノリを例えるならば、どこかの塾の『俺は……勉強が嫌いだぁぁぁぁぁあ でも……絶対……合格してやる ぞぉぉぉぉぉっ』みたいな」

堀「その例えは要りません。塾で何かあったんですか」

渡「Z会のCMですね」

堀「そんなCMがあるんだ。勉強に忙しいおれは知らなかった☆〜(ゝ。∂)」

渡「次。『四年二組ゼリー争奪戦始まる』(神奈川県立厚木東・釜田祐哉さん)。いつもはただの賑やかな給食。しかし一人の生徒の欠席により、そこは戦場と化した――。これは名作映画になりそうですね」

堀「その映画のキャッチコピーだね、この句は」

渡「これはワクワクする。学級委員長とガキ大将の対立。学級書記の裏切り。戦いのなかで生まれる友情。黒幕は先生(独身)。……なんてことが想像できる」

堀「期待を煽るコピー。俳句の新しい可能性」

渡「じゃあ次。『パセリ刻むテンション上がるベーシスト』(岩手県立黒沢尻北A ・古川拓也さん)。パセリがなんかロックな感じだったんだよきっと。だからはしゃいではしゃいでウェーイwwwwってなってる。でもこれ家で一人でやってるとしたら奇行。ただの奇行。周辺住民の目が冷たくなる。怖いおじさんに目つけられる。親に心配される。孤立していくベーシスト。その後彼はこう言った。『みんなパセリのせいだ』と。ドキュメンタリー」

堀「勝手なストーリーをドキュメンタリーなんて呼ばないの!!」

渡「ごめんなさい(´・ω・`)」

堀「このベーシスト、パセリを刻むことにさえロックを感じるなんて、音楽人の鑑だね」

渡「この人は伝説になる。次。『網戸からアンパンマンがやってきた』(茨城県立結城第二・法師人佑太さん)。
網戸の目の大きさはかなり小さい。一体どうやってアンパンマンは入ってきたんだ。
仮説①アンパンマンのサイズは網戸を楽々通り抜けられるほど小さい。そもそもアンパンマンのサイズ一体どれくらいか、気になってさっきググってみたところ、アンパンマン達のすむ世界アンパンマンワールドの大きさの単位は、人間の住む世界と違うらしく実際の大きさはまったく想像もつかないとのことだ。ということはアンパンマンは網戸をすり抜けられるほどの大きさの可能性もある」

堀「網戸を開けてって意味じゃないんですかね……」

渡「あ、確かに」

堀「本気で網戸の目だと思ってた……?」

渡「そう思ってました。仮説②アンパンマンは変形するタイプのパン。
アンパンマンはパンであるはずだ。しかしアンパンマンの世界は人間の住む世界とは全く違う世界だ。だからアンパンマンワールドのパンは自由に変形するかもしれない。バラバラになってすり抜けられるかもしれない。どろどろに溶けて通り抜けるかもしれない。
仮説③力ずくで網戸破ってきた。だってバイキンマンをふっとばしてるし」

堀「そして網戸の目前提で話を進めるしwwwww」

渡「すみません。『おいパセリ呼ばれて怒髪爆ぜ返り』(名古屋A・長谷川凜太郎さん)。これはもうお怒り。ぷんぷん丸どころじゃあない。スーパーサイヤ人になっちゃう。戦闘力跳ねあがっちゃう。スカウター壊れちゃう。やだもう、こわーい」

堀「この対談におけるおれの必要性が感じられなくなってきた」

渡「これ一人でやってたら悲しくないですか?」

堀「試しにやってみる?」

渡「(ヾノ・ω・`)ムリムリ あとで何でこんなこと一人でやってるんだろうって寂しくなっちゃうもん。はい次行こう。『パセリ食ふ別に怒つたわけぢやない』(開成B・山本卓登さん)。怒ってる。これ絶対怒ってる。怒ってないって言う人は絶対怒ってる。怒ってないって言いながら怒る。『怒ってる?』って何度も聞いたら『怒ってないって言ってんだろうが!』って言って怒る」

堀「おれはそんな人間臭さが好き」

渡「人間関係があるからこそできる句」

堀「こういう気まずさも、人間生活のスパイスよ。はい次―。『団栗や顔文字と現実の顔』(八重山商工・下地壮さん)」

渡「顔文字と現実の顔ってだいぶ違う。例えば雑誌の女性モデルのアヒル口は顔文字で表せるかって言ったら無理。あと(*´∀`)とか(# ̄З ̄)とかも現実の顔では表せないと思う。つか表してほしくない。顔文字は顔文字でいてほしい。無理に次元変えないでほしい。だから顔文字と現実の顔はだいぶ違う。まあ、メールとかで来る『怒ってないよ(^^)』と現実で言われる『怒ってないよ(ニッコリした顔で)』はどっちも怖いけどさ」

堀「あなた誰かに怒られたトラウマでもあるんですか(笑) えーとじゃあ次はこれ。『初夏にメープルシロップ掛けている』(札幌琴似工業・新川託未さん)。今年の句で最大の謎。どういうことなの」

渡「メープルシロップってカナダの名物。カナダ人がお別れの時渡してたから多分そうだ。で、初夏は夏の始まりで、ヒトに過去の夏を思い出させそう。きっと作者は昔カナダ人(女性)と過ごした夏の思い出にひたろうとしているんだよ。掛けているメープルシロップはその人とお別れのときにもらったものなんだよ」

堀「ずいぶん女々しいね。もっと爽やかな気がしたんだけど」

渡「爽やかではある」

堀「女が忘れられないのは爽やかじゃないんじゃないかな……!」

渡「あーメープルシロップだからちょっとねちゃっとしてるのかも。……そもそもメープルシロップの味がわかんない」

堀「メープルシロップは蜂蜜よりもサラサラしています」

渡「サラサラしているならだいぶ爽やかか。もう訳がわからなくなってきた。作者に聞きたい。そしてホットケーキ食べたい」

堀「たしかあなた、こないだホットケーキ作ろうとして大惨事になった人じゃないの」※最近の彼女の一大事件として有名。

渡「ところがどっこいフライパンを手に入れたんですよ」※編集しながら気づいたが、前回の彼女はフライパンなしでどうやってホットケーキを作ろうとしていたんだ?

堀「まじで!? じゃあ再チャレンジ!?」

渡「いつかするんじゃないかな。(強火とか弱火とかわかんないけど)」

堀「嫌な予感しかしない……。はい次。『夕焼坂幼なじみはをとこ連れ』(開成A・大塚雅也さん)」

渡「あっ……」

堀「(言葉にできない)」

渡「男子校の開成だからこそ悲しい。これが仮に女子だとしたら意外とすぐ吹っ切れるけど、男子だったら一人で泣く。たぶん。きっと幼なじみのなかでは彼は『そう言えばいた』レベルの存在なんだろうけど、彼のなかではかけがえがなかったんだろうな。こういう経験ある?」

堀「中学のころ憧れてた先輩をFacebookで見つけたけど、プロフィール写真が彼氏とのプリだったうえにギャルになってた。先輩……。このかなしみは女子にはわからないです」

渡「あ……かなしい……。私も好きな子に恋人ができていたときはちょっとへこんだけど。彼氏有り&ギャル化よりはまだ大丈夫だった」

堀「なんだってーー好きな子だとぉ!」

渡「小学生のときな」

堀「安堵」

渡「あれはびっくりした」

堀「小学生で恋人は早くないですか」

渡「6年生だったしギリギリセーフ?」

堀「おれ小6なんてキテレツ大百科の発明品を暗記するだけで終わったよ」

渡「意外ではないけれどwwww」

堀「じゃあ次―。『カップルの間を泳ぐ夏の海』(松本第一・市川哲さん)」

渡「これは嫌がらせ。いちゃつきやがって! という感情がひしひし伝わってくる。なんか『聖☆おにいさん』にあったスケートの話で、イエスがカップルの間くぐって1UPしようとしてたの思い出した」

堀「全然伝わらない喩え……。『聖☆おにいさん』たしか三巻くらいまでしか読んでないわ。持ってる?」

渡「(父上が)」

堀「よし、自分で買おう。しかしまぁ非リア俳句を並べたけど、悲しみが勝ってしまいましたね」

渡「つらいことを笑い飛ばせるようになるのは難しいよ」

堀「いま例の先輩のFacebookひらいたらやっぱりギャルに変わりなくて落ち込んだ。うー。じゃあ最後にテーマも無視して可愛い句をキャーキャー言っておしまいにしましょう」

渡「イヤッッホォォォオオォオウ!
*   +   巛\
        〒| +
   +  。 / /
 *   +   / /
    ∧_∧ / /
   (´∀`/ / +
   /~   |
   /ュヘ   |*
 + (_〕)  | 」

堀「『好きになる魔法をかける夏の海』(熊本信愛女学院 ・山本朋佳さん)」

渡「ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪」

堀「キャー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」

渡「自分みたいな心の汚い人間には詠めない」

堀「いや渡部さんも中身はこんな人だよ」

渡「それはない」

堀「いや、おれは知っているよ」

渡「わたしの本性は初対面の女性をタイプかタイプ出ないかで分けちゃうようなヤツだ」

堀「なるほど。……この句は本大会いちばん可愛い句に間違いないよね」

渡「好きになる魔法をかけるっていうのがすばらしい」

堀「これから好きになるんですか。どういう心なのかよく考えたらわからない気もする」

渡「これって『(あなたが私を)好きになる魔法』とかじゃないですか?」

堀「そっちか! 私のこと見て!好きになって!なんだ^_^ 最初これね、恋心にはじめて気づいたときなのかと思ったの。海で男の子と遊んで、あ、もしかしたらこの人が好きかもしれない。よくわからない。けど、どうせなら好きになった方が、楽しいじゃん。えい、わたし、この人を好きになれ! って」

渡「なるほど、それもいい。または、夏の海が、自分に人を好きになる魔法をかけるというのもありそう」

堀「夏の海のパワーだ!」

渡「すごいキャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー」

堀「キャー ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー ……と、いうわけで、以上、甲子園の句をワイワイ見ていく回でしたー。ありがとうございましたー」

2013.11.27~12.2 対談はLINE上で行われた。 編集:堀下



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